特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
代表的な認知症
嗜銀顆粒性認知症・神経原線維変化型認知症
互 健二
1,2
,
繁田 雅弘
1,2
1東京慈恵会医科大学 精神医学講座
2量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部
キーワード:
Alzheimer型認知症
,
嗜銀顆粒性認知症
,
神経原線維変化型認知症
Keyword:
Alzheimer型認知症
,
嗜銀顆粒性認知症
,
神経原線維変化型認知症
pp.1277-1280
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1277
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Summary
▪神経病理学的検討によってAlzheimer型認知症(AD)と臨床診断された患者の一部の病態に,非ADタウオパチーが関わっていることがわかってきた.
▪嗜銀顆粒性認知症(AGD)はADと比して易怒性などの行動障害が目立ち,また左右差のある脳萎縮を呈する.
▪神経原線維変化型認知症(SD-NFT)は緩徐進行性であり,加齢性変化による病態への関与が指摘されている.
▪神経病理イメージングなどによるADの生前診断が可能となった昨今,これら非AD性認知症を鑑別することは重要である.
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