Book Review
新PCI・カテーテル室のピンチからの脱出法―達人が教える119のテクニック
南都 伸介
1
1西宮市病院事業管理者
pp.1158-1158
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1158
- 販売していません
- 文献概要
南江堂から本書の書評を依頼されたときには,これは2014年に出版された『達人が教える!PCI・カテーテル室のピンチからの脱出法』の改訂版に対する書評の依頼だろうと想像していた.しかしながら,本書を手にして大変驚いた.つまり,多くの執筆者が新しく選ばれており,したがって内容も大きく刷新されているのである.表紙をよくみると「PCI・カテーテル室のピンチからの脱出法」の前にさりげなく「新」という文字が追加されている.あらためて本書は前作の改訂版ではなく,新しい別の本であることに気づかされた.私ならまったく別のタイトルにするのだが,ものすごいことをさり気なく完遂される編集者の村松俊哉先生のお人柄が表れているように感じた.当たり前ではあるが,ピンチからの脱出法は一つとは限らない.今回の執筆者が前回と異なる方法論を提案されている章もある.多くの脱出法を学ぶために,前書を所有されている先生にもぜひ本書の購入をお勧めしたいし,前書を所有されていない先生にはぜひ二冊揃えていただきたい(すでに書店などでは入手しづらいようであるが,電子版は継続的に販売されているようである).
© Nankodo Co., Ltd., 2022