特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第1章:呼吸器
抗線維化薬の登場により特発性肺線維症の治療は飛躍的に進歩した
早稲田 優子
1
1福井大学医学系部門内科学(3)分野
キーワード:
特発性肺線維症(IPF)
,
多職種による議論(MDD)
,
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)
,
病診連携
Keyword:
特発性肺線維症(IPF)
,
多職種による議論(MDD)
,
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)
,
病診連携
pp.344-347
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_344
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特発性肺線維症とは
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)とは,慢性かつ進行性の経過をたどり,高度の線維化が進行して不可逆性の蜂巣肺形成をきたす予後不良で原因不明の肺疾患である.労作時呼吸困難および乾性咳嗽で発症し,経過に伴い肺活量の低下をきたし,診断確定後の生存期間中央値は2~3年である1).発症率は10万人対2.23,有病率は10万人対10.0程度と考えられている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021