特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
リンパ腫診療におけるFAQ
中間PET検査の意義は?
加藤 光次
1
1九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科
キーワード:
interim PET
,
Hodgkinリンパ腫
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
Keyword:
interim PET
,
Hodgkinリンパ腫
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
pp.283-287
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_283
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Summary
▪Hodgkinリンパ腫(HL)やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)における初回治療の初期反応性を正確に評価し得る中間PET(interim PET)検査の役割は大きい.HLの治療戦略においてinterim PETは有用で,PETガイド下での至適治療を決定し得る.
▪DLBCLにおける有用性については依然議論が分かれている.とくに,予後不良のinterim PET陽性群に対し,治療強度を上げていく戦略が有効であるか明確に示されていない.
▪現在,HLやDLBCLに対する多くの新規薬剤が臨床導入されている.PETやcirculating tumor DNAなどのバイオマーカーを組み合わせ,初期治療への効果判定を精確に行うことで,新規薬剤を含めたその後の至適治療介入が可能となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021