連載 ドクターGとドクターS ~「Generalist⇄Specialist」連携のポイント~
ケース ④ 糖尿病
野見山 崇
1
,
高本 偉碩
1
,
野田 光彦
1
1国際医療福祉大学市川病院糖尿病・内分泌代謝センター
pp.1078-1083
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1078
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今回のポイント
かかりつけ医の役割 Generalist
✓目の前の血糖やHbA1cに一喜一憂せずに,長期的に安定した良好な血糖コントロールが得られるように,患者に寄り添う.
✓初診で受診した患者を決して叱らず,治療継続の重要性を説明し受診しやすい関係性をつくる(アドボカシー).
✓病態に合わせて経口血糖降下薬を組み合わせ,血糖コントロールを図る.
✓定期的な合併症や併存症の検査を行い,他科や多職種と連携を図る.
専門医との連携 Specialist
✓2型糖尿病以外は基本的に専門医を紹介する.
✓急激な血糖の悪化,体重減少,ケトン体の出現などが認められた場合には,速やかに専門医に紹介する.
✓インスリンやGLP-1受容体作動薬といった注射薬の導入が必要な場合は,専門医を紹介する.
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