特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第9章 血液
急性リンパ性白血病
鬼塚 真仁
1
1東海大学医学部附属病院血液腫瘍内科
pp.896-898
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_896
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急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)の75%は6歳未満の小児に発症し,成人では40歳を超えてから徐々に発症例が増加する傾向にある.総じて,10万人当たり1.5~2人の発症率で若干男性での発症が多い傾向にある.患者の自覚症状は発熱,リンパ節腫脹,全身倦怠感,出血傾向,関節痛などを訴え,約半数の症例で肝・脾腫を認める.また,中枢神経への浸潤が比較的高率に認められる疾患群である.2017年に改訂されたWHO分類をもとに診断基準・病型分類・重症度を示す1).
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