病気のはなし
急性リンパ性白血病
松井 啓隆
1
1熊本大学大学院生命科学研究部臨床病態解析学分野
pp.1206-1212
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206976
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Point
●急性リンパ性白血病(ALL)は,いくつかの遺伝子変異が蓄積し発症する,造血器悪性腫瘍の1つである.
●比較的小児に多いタイプの白血病で,治療法の進歩により小児の長期生存率は90%を超える.一方,成人のALLは予後不良のことが多い.
●診断分類方法にはFAB分類とWHO分類がある.このうちWHO分類は2016年に改訂され,遺伝子変異や染色体異常による分類がより明確になった.
●治療は一般に多剤併用化学療法によって行われ,高リスク症例では造血幹細胞移植が考慮される.
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