病気のはなし
急性リンパ性白血病
窪田 博仁
1
,
滝田 順子
1
1京都大学医学部附属病院小児科
pp.1222-1228
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209501
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Point
●急性リンパ性白血病(ALL)は,リンパ系前駆細胞に染色体異常あるいは遺伝子異常が生じ異常な増殖を来す血液悪性疾患である.
●ALLの診断には形態学的診断の他,免疫表現型解析,細胞遺伝学的解析が重要であり,微小残存病変解析が治療反応性の評価に必須である.
●ALLにおいて細胞遺伝学的異常,治療反応性が予後因子として重要であり,これらに基づいたリスク層別化により治療方針を決定する.
●B前駆細胞性ALLの再発例に対して,ブリナツモマブ,イノツズマブ オゾガマイシン,CAR-T細胞療法などの新規治療により予後が改善された.
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