特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第6章 膠原病・免疫・アレルギー
巨細胞性動脈炎
松下 雅和
1
1順天堂大学膠原病内科学講座
pp.796-798
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_796
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診断基準
巨細胞性動脈炎(giant cell arteritis:GCA)は大型から中型の動脈を首座とする巨細胞を伴う肉芽腫性血管炎で,その好発部位が外頸動脈の終枝である浅側頭動脈であることから,以前は側頭動脈炎(temporal arteritis:TA)とよばれていた.しかし,病変は頸動脈や椎骨動脈およびその分岐血管である眼動脈や顎動脈にもみられることや,病変部の動脈生検で巨細胞を伴う肉芽腫性血管炎を呈することが高率であることなどから,現在ではGCAに統一されている.
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