特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第4章:膠原病
巨細胞性動脈炎
鈴木 暁岳
1
1三井記念病院 膠原病リウマチ内科
pp.710-713
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_710
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■問診
・亜急性に発症することが多いが,40%は急性発症を示す.70歳以上の高齢者に多い
・微熱,易疲労感,体重減少,うつ,食欲不振などの全身症状に加え,頭蓋内病変では,新たに発生した頭痛,顎跛行(咀嚼時の痛みと疲労感),視力障害,舌痛などを訴える.また大血管病変(頭蓋外病変)の場合には間欠性上肢・下肢跛行に加え,(大動脈炎や大動脈解離のために)背部痛や胸痛を認める
・リウマチ性多発筋痛症(PMR)合併時には両肩関節周囲や腰帯部の疼痛を伴う
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