特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第4章 循環器
房室伝導障害
小島 敏弥
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.688-691
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_688
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刺激伝導系は房室結節から右線維三角を貫通する貫通部His束に移行し,房室弁輪を越え心室内に入り,膜性部心室中隔にいたる.His束は心室内に入った直後に左脚後枝が分かれ,その後,左脚前枝と右脚に分かれ,それぞれ乳頭筋に向かう.心室内刺激伝導系は,心内膜側に存在するPurkinjeネットワークを介するが,Purkinjeネットワーク内の興奮伝導速度は4m/秒といわれており,心室筋が1m/秒であるのに比較すると非常に速い.
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