特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第3章 腎臓
急性腎障害
島村 芳子
1
,
寺田 典生
1
1高知大学医学部内分泌代謝腎臓内科
pp.626-628
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_626
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診断基準
1.急性腎障害とは
以前使用されていた急性腎不全(acute renal failure:ARF)という呼称は統一した診断基準がなく「腎臓の機能が日または週単位で急激に低下し,腎臓での老廃物の排泄不全が生じ,尿毒素の蓄積・体液や電解質バランスが破綻した状態」,「血清クレアチニン値が2.0~2.5mg/dL以上に上昇(基礎の血清クレアチニン値に上昇がある場合には前値の50%以上の上昇),もしくは血清クレアチニン値0.5mg/dL/日以上,または尿素窒素10mg/dL/日以上の増加が数日にわたって続くもの」などを参考として診断していた.
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