特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
各論 代謝性アシドーシスの病態と治療
急性腎障害
石原 正行
1
ISHIHARA Masayuki
1
1高知大学医学部小児思春期医学
pp.1112-1115
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001764
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はじめに
急性腎障害は急激な腎機能低下と腎組織障害を認める病態である。成人と同様に小児においてもICU死亡率の高いことや,慢性腎臓病への移行などが問題となっている。急性腎障害にはさまざまな合併症を伴うが,代謝性アシドーシスもその一つである。急性腎障害に伴う代謝性アシドーシスには,急性腎障害により生じる代謝性アシドーシスや,急性腎障害に加えて原疾患により生じる代謝性アシドーシスが合併している場合がある。代謝性アシドーシス自体が急性腎障害の発症リスクでもあり,急性腎障害における代謝性アシドーシスの管理は重要である。
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