特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第3章 腎臓
急速進行性糸球体腎炎
北川 清樹
1
,
和田 隆志
2
1国立病院機構金沢医療センター腎・膠原病内科
2金沢大学大学院腎臓内科学
pp.623-625
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_623
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診断基準
急速進行性糸球体腎炎(rapidly progressive glomerulonephritis:RPGN)は,「腎炎を示す尿所見を伴い,数週から数ヵ月の経過で急速に腎不全が進行する症候群」と定義される1).腎炎を示す尿所見とは,糸球体性血尿(多くは顕微鏡的血尿,時に肉眼的血尿も認められる),蛋白尿,および尿中に赤血球円柱,顆粒円柱を認める場合を指す.RPGNは無治療であれば多くが末期腎不全にいたる予後不良の疾患群である.
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