特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第2章 消化器
肝硬変
松田 崇史
1
,
高見 太郎
1
,
坂井田 功
1
1山口大学大学院医学系研究科消化器内科学
pp.583-585
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_583
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診断基準
肝硬変とは,長期にわたる肝組織の壊死・炎症~再生により組織学的に偽小葉を形成したものであり,慢性肝炎あるいは慢性肝障害の終末像である.肝硬変を強く疑わせる身体所見として,くも状血管腫,女性化乳房,黄疸,下腿浮腫,腹水,腹壁静脈の怒張,肝右葉の萎縮,肝左葉の腫大,脾腫などがあげられるが,これらは初期の代償性肝硬変で認められないことが多い.
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