特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第2章 消化器
慢性肝炎
徳重 克年
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.580-582
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_580
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慢性肝炎とは慢性的に肝臓に炎症を生じる疾患で,肝炎が6ヵ月以上持続していることが,慢性肝炎の定義とされる.放置進行すると肝硬変にいたり生命予後に関連する.原因としてはB型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV),C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV),自己免疫性肝炎などがある.非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は,いわいる慢性肝炎と定義すべきか議論があるが,慢性的に肝細胞の脂肪沈着とともに炎症が持続することから,本稿ではNASHを含めて概略を示す.
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