特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第1章 呼吸器
薬剤性肺障害
久田 修
1
,
萩原 弘一
1
1自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
pp.534-535
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_534
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診断基準
薬剤性肺障害とは,「薬剤の投与中に起きた呼吸器系の障害のなかで,薬剤と関連があるもの」と定義される.原因薬剤には,医師が処方したもののみならず,一般薬,生薬,麻薬も含まれる.病変の部位としては,肺胞・間質領域,気道,血管,胸膜に加えて,呼吸中枢まで含み,多彩な臨床病型を示す.薬剤性肺障害の被疑薬としては悪性腫瘍薬が約半数を占め,分子標的治療薬,免疫チェックポイント阻害薬の出現により,より多彩な病型をとるようになっている.
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