特集 糖尿病診療2021:日常的に包括的診療を行うために
糖尿病の診断と検査
最新鋭の検査機器
髙橋 紘
1
,
西村 理明
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
CGM
,
SAP
Keyword:
CGM
,
SAP
pp.359-364
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_359
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Summary
▪糖尿病治療における血糖管理指標の代表は外来で測定するHbA1cであり,同時に測定した血糖値も用いられる.しかし,これらから日々の細かな血糖値の推移や症状のない低血糖を把握することは困難であるため,24時間の血糖変動の可視化を可能とした持続血糖モニター(CGM)の使用が広がりつつある.
▪real-time CGMおよびintermittently viewed/scanned CGMは,とくに患者の自己管理に有用なデバイスである.これらは,HbA1cと血糖値のみを用いて調整していた糖尿病治療に,パラダイムシフトをもたらそうとしている.
▪2015年2月からreal-time CGM機能を併用したインスリンポンプ(SAP)療法がわが国でも使用可能となった.SAP療法を選択することにより,低血糖を予防し血糖変動幅を小さくする血糖コントロールが行えるようになる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021