特集 最新の糖尿病診療と今後の展開
Overview
最新の糖尿病デバイス総論
大野 隆行
1
,
高橋 紘
1
,
西村 理明
1
1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
FreeStyleリブレ
,
Dexcom G6 CGMシステム
,
ガーディアンTMコネクト
,
SAP
,
ミニメドTM770Gシステム
Keyword:
FreeStyleリブレ
,
Dexcom G6 CGMシステム
,
ガーディアンTMコネクト
,
SAP
,
ミニメドTM770Gシステム
pp.1077-1080
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1077
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Summary
▪持続血糖測定(CGM)は自己血糖測定(SMBG)では把握できなかった血糖変動(夜間低血糖,症状を伴わない低血糖,運動時などの血糖変動)を確認することができるため,主にインスリン療法中の患者にとって,治療の最適化をもたらす機器である.
▪CGMデータにおける血糖管理指標としてtime in range(TIR)が提唱されており,糖尿病の合併症予防にも有用だと考えられる.
▪間歇スキャン式CGM(isCGM)では保険適用の対象となる患者層は広いが,8時間以内にデータをスキャンすることが必要で,アラート機能はない.
▪リアルタイムCGM(rtCGM)は,高・低血糖のアラート機能,高・低血糖の予測アラート機能を有するため,より積極的に高血糖や低血糖の減少を目指すことができる.
▪CGM搭載型インスリンポンプ(SAP)により,頻回注射法(MDI)よりも良好な血糖コントロールを目指すことができる.新たなミニメドTM770Gシステムでは基礎インスリン注入量が自動調節されるため,さらなる血糖コントロール改善が期待できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022