特集 頭痛・めまい・しびれ・疼痛―慢性化のメカニズムと治療
しびれ・疼痛
《しびれ・疼痛の治療》
一般的治療
-神経障害性疼痛の薬物療法
杉本 恒平
1
,
野村 恭一
1
1埼玉医科大学総合医療センター神経内科
キーワード:
神経障害性疼痛
,
Ca2+チャネルα2δリガンド
,
SNRI
,
三環系抗うつ薬
Keyword:
神経障害性疼痛
,
Ca2+チャネルα2δリガンド
,
SNRI
,
三環系抗うつ薬
pp.1301-1306
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1301
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Summary
▪神経障害性疼痛の薬物療法は,第一選択薬から第三選択薬に分けられる.第一選択薬にはCa2+チャネルα2δリガンド,セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI),三環系抗うつ薬(TCA)があり,第二選択薬にはtramadol,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液,さらに第三選択薬にはオピオイドがある.
▪SNRI,TCAとtramadolを含めたオピオイドの併用は,セロトニン症候群を生じる可能性があるため注意が必要である.
▪薬物療法を行う際には,薬剤の副作用,効果発現までに時間がかかること,抗うつ薬なども痛みに対して使用する場合があることなどを説明する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021