特集 頭痛・めまい・しびれ・疼痛―慢性化のメカニズムと治療
しびれ・疼痛
《しびれ・疼痛の一般的病態と慢性化のメカニズム》
脊髄の変化
土田 陸平
1
,
井上 玲央
1
,
水枝谷 一仁
1
,
住谷 瑞穂
2
,
住谷 昌彦
1,3
1東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター
2神尾記念病院
3東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部
キーワード:
慢性疼痛
,
脊髄
,
リゾホスファチジン酸
Keyword:
慢性疼痛
,
脊髄
,
リゾホスファチジン酸
pp.1293-1296
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1293
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Summary
▪慢性疼痛のメカニズムとして脊髄レベルでの神経感作機序が考えられる.
▪神経細胞の可塑的変化だけでなく,P2Y12受容体を介したミクログリアの活性化も疼痛の重症化機序となる.
▪リゾホスファチジン酸が痛みの発症-増幅-維持機構の鍵分子であることが臨床患者でも示されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021