連載 Focus On
呼吸器感染症領域におけるmultiplex PCRの有用性と限界
原永 修作
1
1琉球大学病院総合臨床研修・教育センター
キーワード:
multiplex PCR
,
point-of-care testing
,
市中感染呼吸器ウイルス
Keyword:
multiplex PCR
,
point-of-care testing
,
市中感染呼吸器ウイルス
pp.1173-1180
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1173
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近年,種々の病原体やがん関連遺伝子の有無を同時に検索する手法としてmultiplex PCR(mPCR)が臨床応用されるようになってきた.mPCRは,同一反応液内において2種類以上の遺伝子配列を増幅して特異的に検出する方法である.呼吸器感染症領域においても,mPCRを用いることで従来の方法では病原体が検出困難であった症例の診断ができるようになった.本稿では,とくに呼吸器感染症領域におけるmPCRの有用性と限界について,当施設の事例の紹介も含めて述べる.
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