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投稿 症例
妊娠高血圧腎症と溶連菌感染後急性糸球体腎炎を発症した小児期発症の膜性増殖性糸球体腎炎Ⅰ型の女性
Preeclampsia and poststreptococcal acute glomerulonephritis in a woman with childhood-onset membranoproliferative glomerulonephritis type Ⅰ
本山 治
1
,
飯高 喜久雄
2
O. Motoyama
1
,
K. Iitaka
2
1東邦大学医療センター佐倉病院小児科
2青葉台腎クリニック
pp.1181-1184
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1181
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は じ め に 膜性増殖性糸球体腎炎(membranoproliferative glomerulonephritis:MPGN)は低補体血症と糸球体メサンギウムの増加,係蹄壁の肥厚と二重化,C3沈着という病理所見を特徴として,Ⅰ型は糸球体基底膜内皮下に高電子密度沈着物(electron dense deposit:EDD)を認める.発症後10年で約半数が末期腎不全に陥る予後不良な腎炎であるが,学校検尿による早期発見とステロイド治療によって予後は改善している1,2).小児期にMPGNⅠ型と診断され,治療により臨床的に寛解していたが,成人後に妊娠高血圧腎症と溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptococcal acute glomerulonephritis:PSAGN)を発症した症例を経験したため,近年のMPGNの予後と妊娠・出産の報告を検討したところ,検索し得た範囲でMPGNの患者におけるPSAGN合併例の報告はなかった.
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