特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
二次性高血圧
内分泌性高血圧(原発性アルドステロン症を除く)
田辺 晶代
1
,
橋本 真紀子
1
1国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科
キーワード:
Cushing症候群
,
褐色細胞腫
,
パラガングリオーマ
,
先端巨大症
Keyword:
Cushing症候群
,
褐色細胞腫
,
パラガングリオーマ
,
先端巨大症
pp.265-267
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_265
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Summary
▪Cushing症候群の55~85%に高血圧が合併する.
▪褐色細胞腫・パラガングリオーマの60~90%に高血圧が合併する.高血圧のタイプには発作型,持続型,混合型がある.
▪先端巨大症の20~50%に高血圧が合併する.
▪内分泌性高血圧の原因疾患は糖尿病,耐糖能異常の合併率も高い.
▪内分泌性高血圧を想起する契機は特徴的な身体徴候・症状やコントロール不良な糖尿病の合併である.
▪内分泌性高血圧は治癒可能な高血圧である一方,原疾患に対する適切な治療がなされない場合は高血圧や代謝合併症による心血管系合併症を発症し,予後不良となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020