特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
二次性高血圧
原発性アルドステロン症
佐藤 稔
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
キーワード:
アルドステロン/レニン比
,
アルドステロン産生副腎皮質腺腫
,
両側副腎過形成
Keyword:
アルドステロン/レニン比
,
アルドステロン産生副腎皮質腺腫
,
両側副腎過形成
pp.259-262
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_259
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Summary
▪原発性アルドステロン症(PA)は頻度が高く,臓器障害が多いため,早期診断と治療が重要である.
▪高血圧患者,とくにPA高頻度の高血圧群で積極的にスクリーニングを行い,機能確認検査と局在診断を行う.
▪片側性病変の場合は,アルドステロン過剰の正常化と高血圧の治癒・改善が期待できるため,病側の副腎摘出術が推奨される.
▪両側性病変の場合や,患者が手術を希望しないか手術不能の場合,もしくはスクリーニング以降の検査を希望しない場合は,MR拮抗薬を第一選択とする薬物治療を,原則として生涯行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2020