高血圧診療の最前線 最新の戦略と今後の動向
二次性高血圧の診断の決め手 原発性アルドステロン症
柴田 洋孝
1
1慶応義塾大学 医学部腎臓内分泌代謝内科
キーワード:
Aldosterone
,
Cushing症候群
,
Renin
,
高アルドステロン症
,
発症前Cushing症候群
Keyword:
Aldosterone
,
Cushing Syndrome
,
Hyperaldosteronism
,
Renin
pp.427-432
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124043
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原発性アルドステロン症のスクリーニングは、高血圧症の患者において、早朝における血漿アルドステロン濃度(pg/ml)血漿レニン活性(ng/ml/hr)比(ARR)>200を用いると有効である。ARRは、内服中の降圧薬の影響を踏まえて判定すべきである。3種類以上の降圧薬を必要とする治療抵抗性高血圧では原発性アルドステロン症の頻度が高い。高血圧があり、ARR>200で血漿アルドステロン濃度>150pg/mlを示す例は内分泌代謝科専門医・高血圧専門医に紹介すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2010