特集 喘息とCOPD
治 療
喘息増悪時の対応
武山 廉
1
1東京女子医科大学呼吸器内科学講座
キーワード:
発作強度
,
声帯機能不全
,
β2刺激薬
,
全身性ステロイド
,
ICU管理
Keyword:
発作強度
,
声帯機能不全
,
β2刺激薬
,
全身性ステロイド
,
ICU管理
pp.1349-1352
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1349
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Summary
▪主な喘息増悪(発作)治療は短時間作用性β2刺激薬ネブライザーの反復とステロイド全身投与である.
▪治療によって自覚症状および気道狭窄が改善し,1時間安定していれば帰宅可能である.
▪治療開始後,中発作では1~4時間,大発作では1時間以内に良好な反応がみられなければ入院の適応である.
▪重篤な状態(呼吸の減弱・停止,意識障害,失禁など)では,気管内挿管を施行可能な管理体制(ICUなど)が必要である.
▪増悪による入院歴は,喘息死の危険因子である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020