Japanese
English
論述
足関節捻挫後の疼痛遺残の原因―関節鏡所見
Intraarticular Pathology in the Sprained Ankle : An Arthroscopic Study
三岡 智規
1
,
史野 根生
2
,
濱田 雅之
1
,
堀部 秀二
1
Tomoki Mitsuoka
1
1大阪労災病院スポーツ整形外科
2大阪大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Sports Medicine, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
ankle sprain
,
足関節捻挫
,
arthroscopy
,
関節鏡
,
cartilage injury
,
軟骨損傷
Keyword:
ankle sprain
,
足関節捻挫
,
arthroscopy
,
関節鏡
,
cartilage injury
,
軟骨損傷
pp.1293-1297
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902566
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抄録:日常診療において足関節の内反捻挫後に足関節の疼痛が残存し,治療に難渋する症例を経験する.このような症例に,疼痛の原因を探る目的で足関節鏡を行った.足関節内反捻挫後6カ月以上疼痛が持続するために関節鏡を施行した症例は,22例22関節(男性13例,女性9例),平均年齢22歳であった.関節鏡視にて,滑膜の増殖を12例(55%)に,関節軟骨損傷を全例に認めた.これらの病変を鏡視下に郭清することにより,全例で症状が軽減した.足関節捻挫後に疼痛が遺残する症例に対しては,滑膜病変や軟骨損傷の存在を考慮し,関節内病変を明らかにし,同時に治療を行える関節鏡を積極的に行うことが必要と思われた.
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