対症看護講座 帯下*月経異常*疼痛*腹部膨隆
疼痛
櫛谷 ミネ
1
,
藤田 多喜子
1
,
宮沢 正代
1
1新潟大学医学部付属病院産婦人科
pp.19-25
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203071
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はじめに
疼痛というのは動物の進化のごく初期における原始的な感覚で,皮膚や内臓における特殊の受容体が刺激されると,この刺激は末梢神経から脊髄を通って大脳に伝わり,痛みとして感ずることになる.疼痛は,皮膚やこれに接する粘膜で感ずるばかりでなく,体の他の広範な部位,たとえば胃・腸・腹膜・肋膜・子宮・肝・腎・骨膜など各種の器管からも感ずる.
かくして疼痛は,体の器管に何か危険なことがおこったことに対する警告であるとも解される.
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