足の臨床解剖

Summary

▪下腿三頭筋の肉離れには好発部位がある．

▪陳旧性の肉離れでは，視診で陥凹，触診で腱の肥厚を認める．

▪総腓骨神経は，交通外傷，スポーツ外傷，足を組むことなどが原因で障害される．

▪内果の後方から下方にかけての痛みは，後脛骨筋腱の機能不全を疑う．ランニングなどのオーバーユースが原因であることが多い．

▪膝の内側やや下方（脛骨頭内側）の痛みは，鵞足炎を疑う．この場合もランニングなどのオーバーユースが原因であることが多い．

▪内果のかゆみを訴える場合，下腿全体を診察し，静脈瘤の有無を確認する．