Japanese
English
特集 下垂足を極める—病態理解から治療戦略まで
総論
下垂足の診断と治療—若手整形外科医のための実践的アプローチ
Foot Drop: A Stepwise Diagnostic and Treatment Algorithm
竹島 憲一郎
1
Kenichiro TAKESHIMA
1
1国立病院機構埼玉病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Hospital Organization Saitama Hospital
キーワード:
下垂足
,
foot drop
,
総腓骨神経
,
common peroneal nerve
,
腱移行
,
tendon transfer
,
神経減圧
,
nerve decompression
,
短下肢装具
,
ankle-foot orthosis
,
AFO
Keyword:
下垂足
,
foot drop
,
総腓骨神経
,
common peroneal nerve
,
腱移行
,
tendon transfer
,
神経減圧
,
nerve decompression
,
短下肢装具
,
ankle-foot orthosis
,
AFO
pp.7-13
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610010007
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下垂足は,足関節の背屈力低下により,歩行効率の低下と転倒リスクの増大を来す病態である.原因は総腓骨神経障害が最多だが,L4-L5神経根障害,中枢性疾患,筋・神経筋疾患も重要な鑑別対象となる.診療の初期段階では,問診と診察から末梢性・神経根性・中枢性のいずれに該当するかを大まかに判断する.次に,徒手筋力テスト(MMT)を基本とし,神経伝導検査(NCS)や筋電図(EMG)で神経損傷の程度と再生可能性を評価する.画像検査は,腰椎や膝関節周囲のMRI,腓骨頭部の超音波検査(US)が有用である.治療は,まず短下肢装具(AFO)を用いたリハビリテーションを基本とする.発症後約3カ月で電気生理学的に再評価し,6〜9カ月で十分な改善が得られなければ外科的介入を検討する.神経再生が期待できない慢性例に対しては,後脛骨筋腱移行術(TPT)が歩行機能再建の有力な選択肢となる.

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