分子標的療法時代の白血病治療 絨毯爆撃から狙い撃ちへ
分子標的療法 果たして白血病治療を激変させるのか?
神田 善伸
1
1自治医科大学附属大宮医療センター 血液科
キーワード:
白血病
,
白血病-BCR-ABL陽性慢性骨髄性
,
新薬開発
,
Imatinib
,
分子標的治療
Keyword:
Imatinib Mesylate
,
Leukemia
,
Leukemia, Myelogenous, Chronic, BCR-ABL Positive
,
Drug Discovery
,
Molecular Targeted Therapy
pp.196-199
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008003445
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チロシンキナーゼ阻害薬であるimatinibは、慢性骨髄性白血病(CML)腫瘍細胞に対する優れた有効性が示され、CMLの診療を大きく変化させた。ほかにも多くの分子標的治療薬が開発されている。imatinibほどの有効率が期待できる薬剤は少ないが、既存の治療との組み合わせが試みられている。腫瘍特異的に作用することが期待される分子標的治療薬ではあるが、個々の薬剤について、さまざまな有害事象が報告されている。有効性と毒性について、冷静に評価することが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007