特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第6章 皮膚科
薬疹(DPP-4阻害薬関連類天疱瘡)
相原 道子
1
1横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
pp.1928-1930
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1928
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DPP-4阻害薬関連類天疱瘡とは
糖尿病治療薬であるdipeptidyl peptidase(DPP)-4阻害薬は,現在合剤も含めて13種類が発売され,多くの患者で使用されている.DPP-4はインスリン分泌促進作用を有する消化管ホルモンの総称であるインクレチンの一つであるglucagon-like peptide-1(GLP-1)を分解する酵素であり,DPP-4の阻害によりインスリン分泌能を高めるだけでなく,グルカゴンの分泌抑制などの作用を増強する.
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