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投稿 症例
前立腺膿瘍を契機に黄色ブドウ球菌による敗血症性肺塞栓症,感染性心内膜炎,細菌性眼内炎を併発した2型糖尿病の1例
A case of Stapylococcus aureus caused prsotatic abscess complicated by septic pulmonary embolism and infective endocarditis, bacterial endophthalmitis in type 2 diabetes mellitus.
八島 広典
1
,
小原 信
1
,
広村 宗範
1
,
田辺 優希
2
,
平野 勉
3
H. Yashima
1
,
M. Ohara
1
,
M. Hiromura
1
,
Y. Tanabe
2
,
T. Hirano
3
1昭和大学病院糖尿病代謝内分泌内科
2太田病院・太田メディカルクリニック糖尿病内科
3海老名総合病院糖尿病センター
pp.1685-1689
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1685
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は じ め に 糖尿病は前立腺膿瘍の発症の危険因子として知られる.前立腺膿瘍は菌血症を介して全身の多彩な感染症を引き起こす.一方で,尿路感染症を契機とした敗血症性肺塞栓症(septic pulmonary embolism:SPE)はまれとされている.今回,われわれは経過中に前立腺膿瘍を契機に黄色ブドウ球菌による敗血症性肺塞栓症,感染性心内膜炎,細菌性眼内炎の併発を確認した2型糖尿病の1例を経験した.希少な症例と考えられたため,文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019