特集 この薬,一生続けるんですか?
消化器系薬剤
ウルソデオキシコール酸
菅原 通子
1
,
持田 智
1
1埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
キーワード:
ウルソデオキシコール酸
,
C型慢性肝炎
,
原発性胆汁性胆管炎
,
胆石
Keyword:
ウルソデオキシコール酸
,
C型慢性肝炎
,
原発性胆汁性胆管炎
,
胆石
pp.435-438
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_435
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Summary
▪ウルソデオキシコール酸(UDCA)とは,胆汁酸のなかで最も高い細胞保護作用を有する胆汁酸を製剤化したものである.
▪UDCAは利胆作用(胆汁分泌促進)や置換効果(胆汁中のUDCA量の増加)により肝障害を改善する.
▪胆石に対する治療では,UDCA治療後も胆石の再発や新規胆石の出現を予防する目的でUDCAを継続投与することが望ましい.
▪C型慢性肝炎では,根治療法(インターフェロン治療,インターフェロンフリー(DAAs)治療)によりC型肝炎ウイルス(HCV)を排除できれば,UDCAは中止可能である.
▪原発性胆汁性胆管炎(PBC)では,UDCAは長期継続投与が必要であり,中止はできない.
© Nankodo Co., Ltd., 2019