今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
薬物療法
プロトンポンプ阻害剤の使い方
福本 四郎
1
,
足立 経一
1
,
森 真爾
1
1島根医科大学第2内科
pp.1648-1649
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902263
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●本剤の用法は,1日1錠1回の投与で,服薬時間は朝でも晩でもほぼ同じ効果であり,患者のコンプライアンスのよいほうに投与する.
●本剤は単独で高い治癒成績が得られるが,高齢者,合併症を有する患者には,防御因子増強剤の併用を行うとよい.
●胃潰瘍で8週間,十二指腸潰瘍で6週間が本剤の投与期間で,それで未治癒の場合は,H2ブロッカー治療量を用いて引き続き治療を行う.
●治癒後の維持療法は,H2ブロッカー半量単独,あるいはH2ブロッカー半量と防御因子増強剤の併用により行う.
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