特集 易感染患者のマネジメント―“免疫不全” で思考停止にならない
Overview:代表的な免疫不全と感染症
バリア障害
久保 健児
1
1日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部・救急科部
キーワード:
防御第一段階
,
カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
,
熱傷創感染
,
熱傷に伴う敗血症
,
医療関連感染症
Keyword:
防御第一段階
,
カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
,
熱傷創感染
,
熱傷に伴う敗血症
,
医療関連感染症
pp.187-192
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_187
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Summary
▪生体の感染防御は,第一段階のバリア機能と,第二段階の免疫反応からなる.
▪皮膚・粘膜バリアの障害は,外傷や熱傷だけではなく,医療そのもの(カテーテル留置,手術,放射線治療,化学療法)によって容易に引き起こされ,医療関連感染症の原因となる.
▪抗菌薬による常在菌叢の菌交代も,バリア機能の障害である.
▪バリア障害の予防のためには,適切な “less is more” 戦略が重要である.
▪バリア障害の代表例として,カテーテル関連血流感染症(CRBSI)と熱傷に伴う感染症を取り上げ,3つのキーポイントを提示する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019