Japanese
English
投稿 症例
大動脈解離により死亡した長期透析患者の剖検例
Autopsy of aortic dissection in a long-term hemodialysis patient
佐内 透
1
,
平木 由佳
2
,
尾上 友朗
1
,
福満 東馬
1
,
小田 義直
2
T. Sanai
1
,
Y. Hiraki
2
,
T. Onoue
1
,
T. Fukumitsu
1
,
Y. Oda
2
1ふくみつクリニック
2九州大学形態機能病理学教室
pp.155-158
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_155
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は じ め に 近年,急性大動脈解離による死亡症例が増加しており,現在でも手術死亡率の高い疾患といえる1).2005年に手術を施行したStanford A型の急性大動脈解離は2,816例であった(日本胸部外科学会)1).さらに,2014年には手術例は4,953例と報告され増加している2).
本症例は長期透析患者で,降圧療法も行っていながら,突然,急性大動脈解離になった症例である.残念ながら治療は奏効しなかったが,ここに剖検例を提示する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019