特集 神経疾患の現在とこれから
研究の最前線
ダイレクトリプログラミングによる神経再生治療
山下 徹
1
,
阿部 康二
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経内科学
キーワード:
iN細胞
,
ダイレクトリプログラミング
,
Ascl1
Keyword:
iN細胞
,
ダイレクトリプログラミング
,
Ascl1
pp.1307-1310
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1307
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Summary
▪線維芽細胞などの体細胞に神経特異的な転写因子を強制発現させることで,直接的にinduced neural cells(iN細胞)を誘導することができる.
▪iN細胞へのダイレクトリプログラミングには,転写因子のなかでAscl1がとくに重要な役割をもつ.
▪p53-p21経路,CAF-1複合体などリプログラミング阻害因子も存在し,誘導因子と阻害因子のバランスで最終的な細胞運命が決定されると考えられている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019