特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
NAFLD/NASH
期待される新薬
田中 直樹
1
,
木村 岳史
2
,
藤森 尚之
2
,
田中 榮司
2
1信州大学医学部代謝制御学
2信州大学医学部消化器内科
キーワード:
PPAR
,
FXR
,
ASK1
,
線維化
Keyword:
PPAR
,
FXR
,
ASK1
,
線維化
pp.1155-1158
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1155
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Summary
▪NASH治療薬として,海外ではelafibranor(PPARα/δ受容体刺激薬),obeticholic acid(farnesoid X受容体刺激薬),cenicriviroc(ケモカイン受容体CCR2/CCR5阻害薬),selonsertib(apoptosis signal-regulating kinase 1阻害薬)の4剤が第Ⅲ相試験へ進んでいるものの,わが国ではobeticholic acidが第Ⅱ相試験で終了となってしまった.
▪近い将来,obeticholic acid以外の3剤が臨床現場に登場する可能性が高く,NASHの組織学的改善や線維化の軽減,そしてNASH患者の予後改善が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2019