特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
NAFLD/NASH
糖尿病治療のインパクト
山口 寛二
1
,
瀬古 裕也
1
,
伊藤 義人
1
1京都府立医科大学医学研究科消化器内科学
キーワード:
糖尿病
,
肝発がん
,
インスリン抵抗性
,
SGLT2阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
Keyword:
糖尿病
,
肝発がん
,
インスリン抵抗性
,
SGLT2阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
pp.1137-1141
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1137
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Summary
▪肥満や2型糖尿病を高率に合併する非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の治療の原則は生活習慣の是正であるが,十分な効果が得られないまま薬物療法を必要とする場合が多い.
▪薬物療法では,合併症としての糖尿病や脂質異常症に対する治療薬の効果が報告されている.
▪近年,抗肥満と肝発がん予防の観点から過剰なインスリン分泌に依存しない糖尿病治療薬として,GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬が有望視されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019