特集 在宅医療を始める! 実践する! 連携する!
在宅における臨床のコツ
在宅で慢性腎臓病をみるコツ
大塚 貴博
1
Takahiro OOTSUKA
1
1医療法人麻葉会明戸大塚医院
キーワード:
腎代替療法
,
末期腎不全での意思決定支援
,
終末期の症状緩和
Keyword:
腎代替療法
,
末期腎不全での意思決定支援
,
終末期の症状緩和
pp.983-987
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_983
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Summary
▪慢性腎臓病(CKD)は高齢者で有病率が高く,在宅の現場では遭遇率が高い.
▪CKDの治療戦略では,末期腎不全(ESRD)への進行抑制が最重要課題である.
▪末期腎不全(ESRD)では「適切な時期に」腎代替療法について説明を行う.
▪ESRDでの治療方法は腎代替療法か保存的治療の選択がほとんどである.
▪意思決定支援を必要とする患者を同定し,患者・家族だけでなく,多職種を巻き込んで十分な話し合いを行うことが重要である.
▪終末期では,症状緩和を十分に行い,QOLを最適化することが目標となる.
▪終末期でみられる症状としては,疼痛,呼吸困難,せん妄,倦怠感,ミオクローヌスや痙攣,嘔気・嘔吐,皮膚瘙痒,睡眠障害などがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018