特集 在宅医療を始める! 実践する! 連携する!
在宅における臨床のコツ
在宅で褥瘡をみるコツ
村井 紀太郎
1
Noritaro MURAI
1
1医療法人恵心会北星ファミリークリニック
キーワード:
創面環境調整
,
湿潤環境下療法
,
開放性湿潤療法
,
DESIGN-R分類
Keyword:
創面環境調整
,
湿潤環境下療法
,
開放性湿潤療法
,
DESIGN-R分類
pp.989-991
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_989
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪病院で行う褥瘡ケアをそのまま在宅で行うのは難しい.たとえば2時間おきの体位交換や1日複数回の褥瘡処置を家族が行うと,家族が疲弊し在宅療養が破綻する.
▪法制度上ヘルパーは褥瘡処置を行うことができないし,訪問看護が1日複数回訪問するのは金銭面やマンパワーから難しいことが多い.
▪在宅での褥瘡ケアは家族が中心となって行うことが多いため,家族の疲弊や事情を考慮したケアを展開することがポイントとなる.
▪在宅における創へのアプローチは専門家でも意見が分かれている.たとえば創に対する消毒は行わない方向で統一されているが,創感染時に消毒薬を使用するか否かについては意見が分かれている.
▪エビデンスが十分集積されておらず,どちらが正しいか判断できない状況にある.本稿ではどちらも紹介し,医療者がそれぞれの状況を踏まえそれぞれの意見を選択していただきたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2018