特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅲ章 医療連携Q&A
A.コンサルトのギモン
7.高血圧の治療をしている患者さんのCr値が上がってきました.どの段階で紹介すべきでしょうか?
石井 健夫
1,2
,
田村 功一
1
1横浜市立大学大学院医学研究科循環器・腎臓・高血圧内科学
2横浜第一病院
pp.678-678
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_678
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腎機能は30歳代から加齢とともに低下するが,高血圧を合併する場合は腎機能低下速度は速い.高血圧は慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD),さらには末期腎障害の発症リスクを上昇させる.コホート研究では,収縮期血圧10mmHg上昇あたり,将来の末期腎障害リスクが30%前後上昇することが明らかになっており,高血圧と尿蛋白は末期腎不全(end-stage renal disease:ESRD)の発症に関与する強い因子であることが明らかになっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018