特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
H.内分泌・代謝科へコンサルト
5.内分泌精査目的 ②(高血圧,原発性アルドステロン症疑い)
大村 昌夫
1,2
,
西川 哲男
1,3
1横浜労災病院
2みなとみらいメディカルスクエア
3西川クリニック
pp.635-637
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_635
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原発性アルドステロン症(primary aldosteronism:PA)は,高血圧の5~10%の原因となり,その約半数が手術で高血圧の治癒や改善が期待できる二次性高血圧のなかで最も頻度の高い疾患である.高血圧診療でアルドステロンとレニン同時測定が普及したことにより,PAが疑われる症例が増えている.PAが疑われるが精密検査や手術治療を希望されない患者さんはミネラロコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)による内科治療を行う.精密検査や手術を希望する患者さんは,PAの診断確認の検査や手術適応の有無と術式を決定するための副腎静脈採血(adrenal venous sampling:AVS)を専門施設へ依頼することになる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018