特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
F.腎臓内科へコンサルト
2.浮腫(精査)
菊池 正雄
1
,
藤元 昭一
1
1宮崎大学腎臓内科
pp.586-588
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_586
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浮腫とは組織間質内に過剰の体液が貯留した状態を指し,間質液の移動は毛細血管内圧と膠質浸透圧によって規定されている(Starlingの法則).患者本人や家族が気付きやすく,一般診療においてよくみられる症状である.出現部位によって全身性,局所性に区別される.全身性では顔面や下肢などに出現しやすい.また,圧痕性,非圧痕性でも区別される.これらの区別は浮腫の原因を考えていく際に有用である.浮腫の3大原因として心臓性,腎性,肝性があり,まずはこれらの検索を行っていくことになる.表1に発生機序に基づいた原因を示す1,2).
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