特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
B.循環器科へコンサルト
4.慢性肺血栓塞栓症(治療)
和田 浩
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
pp.515-517
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_515
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromoboembolic pulmonary hypertension:CTEPH)は厚労省指定難病の一つである.肺胞にて酸素と二酸化炭素のガス交換に携わる肺動脈内に,血栓が下肢静脈より反復して飛来して起こることが原因となることが多い.肺動脈内の血栓が自己線溶系あるいは抗凝固療法により溶解しない場合は,血管閉塞・線維化を通じて残りの肺血管床の肺動脈圧が上昇し,慢性的な肺高血圧に至る.
© Nankodo Co., Ltd., 2018