今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を
慢性肺血栓塞栓症の臨床
慢性肺血栓塞栓症の治療
安藤 太三
1
1藤田保健衛生大学心臓血管外科
pp.812-815
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103912
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ポイント
●慢性肺血栓塞栓症は,肺動脈に器質化血栓による閉塞や狭窄性病変が形成されて生じる.
●本症は,呼吸困難や低酸素血症が進行して,遂には右心不全や呼吸不全をきたす重篤な疾患である.
●本症に対する内科的治療は対症療法や予防的治療であり,根治療法としては外科的治療が必要である.
●最近になって超低体温間歇的循環停止法を用いた肺動脈血栓内膜摘除術の有用性が強調され,手術成績も良好となった.
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