特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
手首からの治療でここまで可能に
安定狭心症に対する橈骨動脈からの治療
伊苅 裕二
1
Yuji IKARI
1
1東海大学医学部付属病院循環器内科
キーワード:
橈骨動脈アプローチ(TRI)
,
ロータブレーター
,
慢性完全閉塞病変(CTO)
Keyword:
橈骨動脈アプローチ(TRI)
,
ロータブレーター
,
慢性完全閉塞病変(CTO)
pp.225-228
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_225
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Summary
▪急性冠症候群の第一選択は橈骨動脈アプローチ(TRI)となり,安定狭心症への待機例においてTRIを熟練する必要がある.
▪複雑病変は比較的太いガイディングカテーテルがやりやすいのであるが,スレンダーシースの出現により,6Frシースから7Frガイディングカテーテルが使用できるようになった.
▪ロータブレーターは6Frで1.75mmが使用可能である.
▪CTO病変は7Frで行われることが多いが,スレンダーシースによりTRIへ移行しつつある.また病変によって6FrのTRIで,さらに5FrのTRIで可能な病変もある.
▪低侵襲な治療は出血合併症を減らし死亡率も減らすため,より低侵襲が推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018