特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅷ章 高齢者のがん診療~実地医家の視点から~
1.肺がん
瀧川 奈義夫
1
,
越智 宣昭
1
,
河原 辰由樹
1
,
中西 秀和
1
,
山根 弘路
1
Nagio TAKIGAWA
1
,
Nobuaki OCHI
1
,
Tatsuyuki KAWAHARA
1
,
Hidekazu NAKANISHI
1
,
Hiromichi YAMANE
1
1川崎医科大学総合内科学4
pp.882-885
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_882
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Summary
▪肺がん罹患数の約半数が75歳以上の高齢者となり,その診断・治療についての社会的関心は高い.
▪非小細胞肺がんの場合,早期においては縮小手術や体幹部定位放射線照射が行われ,進行期においてはEGFR/ALK/ROS1/PD-L1などの分子診断により,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が使用されている.
▪performance statusや合併症のほか,高齢者では総合的機能(認知,気分障害/抑うつ,栄養,日常生活動作,手段的日常生活動作,使用薬剤,身体活動指標,社会的支援)も評価し,治療方針を決定することが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018